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「テレビドラマを切る」
(1)「NHK 朝のテレビ小説」は半年ごとに変わり、その都度視聴率も違うようですが、現在の「梅ちゃん先生」は感心出来ない作品です。直情径行なヒロインが巻き起こすコメディーです。私が言いたいのは、コメディーが朝にふさわしくないという意味ではなく、舞台が病院だという点が理解出来ないのです。現実問題として、医師の数が不足していたり、偏ったりしていて、特に東日本大災害の被災地では病院と医師は深刻な問題です。そんな時に病院を舞台にした“どたばた喜劇”を放送するなんて、NHK もどうかしています。

(2)TBS でも「37歳で医者になった僕」という病院を舞台にしたドラマを放映していましたが(先週が最終回)、これは制作意図が分かりやすいものでした。SMAPの草薙剛が主演で、副題に「研修医純情物語」とありますが、社会的な問題意識も感じられるものです。ネットの書き込みも好評なものが多いようです。テレビドラマは、どれも“どたばた騒ぎ”が付きものですが、全体として制作意図が明確で、社会的意識があれば許せると思います。

(3)ところで、私が「直情径行」という言葉を知ったのは、小学校6年生の時でした。当時小さな「冗談話集」といった本が家にあって読んだことがあるのです。その話の1つに、ある男性が、「あいつに『お前は直情径行な男だ』と言われたから、何のことか分からなかったが、一発ぶん殴ってやった」というのがあったのです。他には、「親から小遣いをもらって、旅に出た男が途中でお金が足りなくなったので、『ツマデキタカネオクレ』という電報を出したら、親がびっくり仰天したという話も聞きました。親は、「妻できた、金送れ」と読んだのでした。本当は、三重県の津まで来てお金が足りなくなったのでした。日本人も結構ジョークが好きなはずですが、今は何となくぎすぎすしています。

「教育改革を阻むもの」
(1)冗談話は止めて、今度は真面目な話です。読売新聞(2012年6月12日朝刊)の投書欄に、山梨県甲府市の女子中学生の投書が載っていました。その趣旨は、中学生になって小学生の時には知らなかった校則というものに出合って、服装や髪形まで細かくきめられていて驚いたが、それも勉強だと先生に言われて従ってきたというものです。そして、1つ変えて欲しいと願うものは「カーディガン禁止」という校則だとのこと。

(2)その理由としては、今のように寒暖の差が大きい天候では、朝と下校時では温度が変わるので、カーディガンなどで調整したいというのです。政府関係者は“クールビズ”などといって、「自分たちが涼しい服装をすれば、勤め人も真似するではないか」と満足しているようです。文科省は教育改革には、「校則」というつまらない障害があることを察知すべきです。以前にも私は、ある地方では、「校内では標準語を使うこと」という校則があることを指摘したことがあります。このような校則を決める学校の教師や教育委員会は、方言の文化的な意味を知らないのでしょう。いや、「標準語」の意味さえ知らないと思わざるを得ません。

(3)文科大臣は原発問題のことまで国会で答弁しなければならないですから、校則のことまで頭が廻らないのでしょう。自公政権の時代にただ大臣の頭数だけ減らしてしまったので、どこの省庁の大臣もやるべきことだけ増えてしまいました。今の厚生労働大臣などは子育てから雇用問題まで答弁しています。各大臣には副大臣がついているはずですから、なぜ業務を分担しないのかと、私は不思議に思いますが、民主党自体が破局に向かっているようですから、改革などとても期待できないでしょう。恐ろしいことです。(この回終り)