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言語学習の諸相

Author: 土屋澄男

去る8月19日、明治大学駿河台校舎において、「日英言語文化学会第28回例会」が開かれました。私はそこで講演を頼まれ、「言語学習の諸相ー自律、メタ認知、ストラテジー」という題で話をしました。第1回のこのプログの書き込みはそのことから始めることにいたします。

当日の話は私が現在もっとも関心を持っている問題、すなわち「自律的英語学習者をどう育てるか」に関連しています。現在私はそのような内容の本を書く構想を持っていますが、そのことはまた別の機会に述べることにして、今回は当日の講演で述べた8つのポイントを以下に列挙させていただき、次回から順次それらの内容を補足するつもりです。

1.日本人の英語学習を生涯学習の観点から観る。

2.日本人にとって英語は外国語である。第2言語習得とは違う。

3.外国語の学習に臨界期は存在しない。

4.外国語学習はインプット量が極度に制限される。ここから多くの問題が起こる。

5.外国語学習を推進する力は主として認知力による。

6.学習改善にもっとも重要なのはメタ認知力とその技能である。

7.学習エネルギーの根源は学習への情熱(passion)である。

8.個人の学習プロセスを支配するのは自律(オートノミー)の原理である。

それぞれのポイントについて説明を必要とすることがたくさんあります。次回からそのことについて述べます。 (土屋澄男)