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日本のプロ野球に異議あり
(1)一昨日(2012/ 10/25)は、プロ野球のドラフト会議が行われました。各球団が獲得したい選手の氏名を公表して、複数の球団と競合する場合は、くじを引いて当たった球団がその選手と交渉する権利を得るわけです。私はこの会議についてはあまり良い印象を持っていませんでした。「どこの球団になってもかまいません。全力で頑張ります」のような、さわやかな態度の選手があまり多くないと感じていたからです。今回は、複数の球団から指名されても、「交渉権のある球団に行きます」と言う選手が多いようで、少し安心しました。

(2)1972年の「江川問題」を記憶している野球ファンはまだ多いと思いますが、どうしても「巨人」に行きたいという気持ちも分からないではありません。しかし、そもそも「ドラフト(draft)」は、軍隊に兵隊を集めるための「徴兵」のことです。徴兵されて「自分はその軍隊へは行きたくない」といった希望は受け入れられないはずです。アメリカの大リーグへ行きたいという高校生もいますが、日本の球団は、「日本へ戻りたいと言っても、すぐには復帰させない」といった意地悪をしています。この際、大リーグとの待遇の違いなどを考慮して、日本のプロ野球のあり方を再考すべきだと思います。

(3)日本のプロ野球のもう1つの問題は、「クライマックス」という試合方法です。各リーグでの優勝チームが「日本シリーズ」を戦うのではなく、上位3チームでトーナメント方式の試合をして、その優勝チームがそのリーグの代表になるものです。「消化ゲーム」を減らす」というメリットはあるようですが、今年の「横浜ベイスターズ」のように極端に弱いチームがあったのでは、あまり意味がありません。今年は、両リーグとも、リーグ戦の優勝チーム(「巨人」と「日本ハム」)が代表になりました。「順当な試合結果だ」と評していたスポーツ評論家がいましたが、私は「それなら、“クライマックス”なん必要ないではないか」と思いました。もともと、観客が動員出来て金儲けになるから始めたことですから、結果はどうでもいいのかも知れません。

(4)もう1つ文句を言いたいのは、「コミッショナー」のことです。日本プロ野球機構が、弁護士、社長、大学教授などから人選していますが、「最高の権限を有する」とされながら、その権限を行使しない、または行使できないのです。「ワールド・ベースボール・クラシックス(WBC)」の参加をどうするかで、球団と選手会の意向が合わなくてもめていても、コミッショナーの声は聞こえてきませんでした。この大会は、利益配分などに問題が多いようで、優勝経験もある日本はもっと発言すべきだと思います。日本人の対外交渉のまずさは、政治の世界ばかりではないようです。

尼崎の大量殺人事件と野田内閣のこと
(1)兵庫県尼崎では、何人もの人が死体で見つかったり、行方不明になったりしていて、連日のように報道されています。ラジオでは、「人間関係が複雑で、ラジオではとても説明出来ません」とキャスターが悲鳴を上げるほどでした。これが一人の女性によって起こされた事件の可能性が大きいのです。身の危険を感じた男性が警察に訴えても、「事件性がない」と取り上げてくれなかったようです。中には、尼崎から千葉県まで逃れた男性が、追いかけてきた被疑者の女性に見つけられて連れ戻されたという例もありました。これで、「日本は法治国家だ」などと言えるのでしょうか。

(2)不謹慎のようですが、私はこの事件と野田首相の人事とを結び付けて考えたくなりました。野田首相は、次々と新大臣を誕生させましたが、困ることがあるとすぐに首を差し替えて、野党の追及を逃れてきました。交代要員がいなくなると、前任の大臣を復活させたりしています。総理、総裁という権限を利用して人事を操る姿は、「殺すぞ」と脅して大勢の人を服従させた女性被疑者と似ているではありませんか。恐ろしい世の中になったものです。(この回終り)