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(1)何を基準にするかで数が違ってきますが、現在の日本には、十数個のドーム型球場があるようです。“球場”といっても、野球だけをやるのではなく、サッカーや陸上競技、コンサートなど利用方法は様々です。私が注目したのは、どのドーム球場も台風や大雪による災害に強いということです。ただし、“東京ドーム”だけは風船のようなもので、内側の空気圧を少し外気よりも強くしてありますから、私の考える活用方法では除外します。

(2)この頃は季節にあまり関係なく、強風や大雨、または大雪などで、農業用ビニールハウスが浸水したり、倒壊したりして、野菜、果実、花などを栽培している農業従事者が大損害を受けます。その結果、国もその補償に大金を使わなければなりません。私は、毎年のように同じことを繰り返すのは知恵のない話だと思います。全国にもっとドーム球場を新設して、そこで、水耕栽培のような方法で農産物を作ることを提案したいのです。ドーム球場の高さならば、何階にも分けて栽培できますから、かなりの耕地面積になるはずです。

(3)冬に比較的晴れ間の多い関東以西の太平洋岸では、屋根を開閉式にして、日光を直接に当てるようにも出来ますが、アクリル・ガラスなどを用いても、暖房の費用を節約できます。無農薬で、美味しい農産物が出来るならば、輸出にも強くなれるでしょう。ところで、次に問題なるのは、日本人の好きな(?)“感情論”です。このことを考えてみます。

(4)「近年は、海外で高校卒の資格を得た“帰国生”が少なくないので、9月入学という制度にしてはどうか」ということが、一昨年(2013)頃話題になりました。生徒ばかりでなく、研究者の受け入れも問題になりました。そこで出て来た反対論が、「卒業や入学は、さくらの花の咲く頃でないと情緒が失われる」という“感情論”です。学校制度を変えるならば、国の予算や、多くの資格試験など関連する事業を全て検討し直す必要があります。それでも私は検討する価値があると考えています。

(5)私は英語教師の経験があるだけで、建築も農業も全くの素人ですが、選挙権のある一国民として、国の政策には強い関心を持っているつもりです。また、「批判はたやすいが、提案は難しい」ことも知っています。“ドーム型農場”の運営を民間会社にまかせると、農民の間から、「先祖代々の土地を手放せ」と言うのか」という感情的な反対論が出ることでしょう。私の案では、そう言う人たちは、これまで通りの農業を続けてかまいませんが、農場が大雨で水浸しになっても、日照りで作物が枯れても、国からの補助は期待すべきではないのです。

(6)会社勤めの人たちが、いつ、どこへ転勤させられても、あまり文句を言わずに命令に従ってきたように、これからの農業従事者は、転勤もあると考えるべきなのです。最近の“TPP交渉”は、アメリカとの交渉がうまくいかないので、農業関係者はやきもきしているようですが、天候に左右されないで、旨い米や野菜を作れるならば、怖いものは無くなるはずです。これまでは、政府から、「米は余っている。田んぼは休耕田にせよ」などと言われて、わずかな補助金で黙ってきたのではないでしょうか?どんな問題も根本的に解決しようとするならば、ある程度の痛みは覚悟しなければなりません。私も今回の提案が一番良いなどとうぬぼれてはいません。より良い提案があれば、喜んで検討させてもらいます。(この回終り)