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<訂正>前回の記述の中に誤記がありました。本文3行目の「フレーズとは・・・」は「クローズとは・・・」の誤りでした。お詫びして訂正します。

今回もそこからスタートします。2つ以上の語が集まって副詞、形容詞、名詞などの役目をすることがあります。その語群の中に主語・述語動詞を含まないものをフレーズといい、主語・述語動詞を含むものをクローズといいます。フレーズは前置詞に導かれるものが多く、クローズは多くの場合、接続詞または関係詞(関係代名詞、関係副詞)によって導かれます。

フレーズとクローズの違いが理解できるように、同様の内容を表わす2つのセンテンスを組み合わせて示します。次の例1~5において(a)の下線部はフレーズ、(b)の下線部はクローズで、[   ]内はクローズの種類を示します。

例1:(a) She got married at the age of 20. (b) She got married when she was 20 years old. [副詞節](彼女は20歳のときに結婚した。)

例2:(a) We visited the Louvre during our stay in Paris. (b) We visited the Louvre while we were staying in Paris. [副詞節](私たちはパリ滞在中にルーブルへ行った。)

例3:(a) Do you know the girl with a red ribbon in her hair? (b) Do you know the girl who wears a red ribbon in her hair? [形容詞節](髪に赤いリボンをつけている女の子を知っていますか。)

例4:(a) I hope to come back to you soon. (b) I hope that I can come back to you soon. [名詞節](すぐにあなたのところに戻れるとよいのですが。)

例5:(a) Being very tired, they couldn’t walk any more. (b) As they were very tired, they couldn’t walk any more. [副詞節](彼らはたいへん疲れていたので、それ以上歩けなかった。)

ではクローズがどのような形をし、文中でどのような役目をするのかをもう少し詳しく見てみましょう。まず副詞節から始めます。副詞節の多くは接続詞(従属接続詞)によって導かれます。つまり接続詞が目印になります。

◆時や場所を表わす副詞節:when, while, whereなどの接続詞によって導かれます。時や場所を表わす副詞節の構造は簡単です。それは主節の前に置かれる場合と後に置かれる場合があり、そのいずれも可能な場合があります。いくつか例を挙げます。[  ]内は可能な言い換えです。

When he was five years old, his mother died. [His mother died when he was five years old.](彼が5歳のとき、彼の母は亡くなった。)/ While you are eating, please do not read a newspaper. [Please do not read a newspaper while you are eating.](食事をしながら新聞を読まないでください。)/ Please put the book back where you found it.(その本をもとあったところに返してください。)/ Where there is a will, there is a way.(意志のあるところに道がある。→精神一倒何事か成らざらん。<ことわざ>)

条件を表わす副詞節:「もし~ならば」というような条件を表わすクローズです。多くの場合、従属接続詞ifを使って表わすことができます。ただし事実に反することを仮定する場合には「仮定法」(subjunctive mood)が使われることに注意してください。次の例のうち*印を付けた文が仮定法です(注)

If it rains, what shall we do? [What shall we do if it rains.](雨が降ったら、私たちはどうしようか。)/ If you come to Tokyo, please drop in at my house. [Please drop in at my house if you come to Tokyo.](東京にいらしたら、私の家にお立ち寄りください。)/ * If I were (or was) you, I wouldn’t lend him any money.(僕が君だったら、彼に金は貸さないね。)/ If you arrived here 30 minutes earlier, you could have seen a rainbow.(30分はやくここに着いていたら、虹が見えたのに。)

原因や理由を表わす副詞節:「なぜ?」と訊かれて「~なので」や「~だから」と答えるのはよくある問答です。英語ではWhy~? の問いにはBecause~ のクローズで答えることが多い。たとえば “Why were you absent yesterday?” と訊かれて “Because I was sick.” のように答えます。しかし、これはbecauseという接続詞に導かれた副詞節で、これには主節が省略されています。完全なセンテンスの形で答えると、I was absent yesterday because I was sick. [or Because I was sick, I was absent yesterday.] となります。これが本来のbecause節を含むセンテンスです。これを誤解してBecause節だけを独立させて英文を書く人がいますが、それは誤りです。

<正>I was absent yesterday because I was sick.

<誤>I was absent yesterday. Because I was sick.

(注)仮定法について:「もし~ならば」という表現を用いるとき、その内容が現在や過去の事実に反することを仮定するときは、「仮定法」という独特の表現形式(叙述動詞の形)が用いられます。仮定法の基本については、英文法の解説書や参考書を見るのがよいでしょう。ただしあまり深入りせずに、「仮定法過去」と「仮定法過去完了」の基本的な形だけ確認しておけば、たいていの場合は間に合います。古典的な文学作品などを読む際には、もっと詳細な知識が必要になるかもしれません。