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<訂正>前回挙げた副詞節を含む例文の一つ(条件を表わす副詞節の最後)にIf you arrived here … というのがありました。しかしこれはif you had arrived here … が通常の仮定法過去完了の形ですので、そのように訂正いたします。

今回は形容詞節の話に入ります。形容詞節の多くは関係詞(関係代名詞・関係副詞)によって導かれます。そしてその被修飾語(これを「先行詞」と呼ぶ)は、原則として関係詞の直前に置かれます。次の(a)は関係代名詞によって導かれる形容詞節を含む文、(b)は関係副詞によって導かれる形容詞節を含む文です(イタリック体は先行詞、下線部が形容詞節)。

(a) Don’t you know anyone who is interested in speaking French.(だれかフランス語を話すことに興味のある人を知りませんか。)

(b) I am invited to a party where many people speak French.(私は多くの人がフランス語を話すパーティーに招かれています。)

しかし次の英文のように、関係詞で始まる形容詞節が先行詞から離れる場合もあります。一般に、主文の述語動詞が短いときには、主語を先行詞とする形容詞節は述語動詞の後にまわされます。これは、主語の部分が長くて述語の部分が短いと、センテンスのバランスが悪くなるからです。

The time when we must say goodbye to you has come. → The time has come when we must say goodbye to you.(皆さんとお別れしなくてはならない時がきました。)

では関係代名詞や関係副詞に導かれる形容詞句を、次の3つの範疇に分けて必要最小限の解説をし、それぞれにいくつかの例を挙げます(例文は、特にことわる場合を除いてOALDによります)。

(1)関係代名詞に導かれる形容詞節:関係代名詞にはwho, that, whichがあり、先行詞の表わすものによって用いる関係代名詞が違ってきます。先行詞が人を表わす場合にはwhoまたはthatを、人以外の動物や事物を表わす場合にはthatまたはwhichを用います。また用いられた関係代名詞がその形容詞節の中で主語か目的語かなどに注意することも重要です。関係代名詞who(主格)はwhose(所有格)、whom(目的格)に語形変化しますが、thatとwhichにはその変化はありません(注1)。また目的格の関係代名詞は省略されることが多く、特に口語体では省略されるのが普通です。

◆関係代名詞whoの例文:The people who called yesterday want to buy the house.(昨日電話してきた人たちが家を買いたいのですって。)/ He is a man whose opinion I respect.(その人は、私が意見を尊重している人です。)/ It’s the house whose door is painted red.(それはドアが赤く塗られている家です。)/ The people (who) we met in France have sent us a card.(私たちがフランスで会った人たちがカードを送ってきています。)

◆関係代名詞thatの例文:Where’s the letter that came yesterday?(昨日来た手紙はどこにある?)/ The watch (that) you gave me keeps perfect time.(あなたがくださった時計は時間が正確です。)/ The people (that) I spoke to were very helpful.(私が話しかけた人たちはとても助けになりました。)/ It’s the best novel (that) I’ve ever read.(それはこれまで読んだうちで最高の小説です。)

◆関係代名詞whichの例文:Houses which overlook the lake cost more.(湖を見渡せる家は価格がもっとする。)/ It was a crisis for which she was totally unprepared.(それは彼女がまったく準備していなかった危機だった。)

(2)関係副詞に導かれる形容詞節:関係副詞はwhen, where, why, howの4つです。whenの先行詞は時を表わす名詞句、whereの先行詞は場所を表わす名詞句です。whyとhowの先行詞はほぼ決まっていて、それぞれthe reason とthe way です。多くの場合(特にwhyとhowの場合)、関係副詞または先行詞のいずれかが省略されます。OALDは関係副詞を項目として取り上げていないので、次の例文は他の辞書や文法書から選びました。

◆関係副詞when, whereの例文:Could you tell me the time (when) they will arrive? [Could you tell me when they will arrive?](彼らの到着する時刻を教えていただけますか。)/ This is the room (where) we learned Spanish. [This is where we learned Spanish.](ここが私たちのスペイン語を習った部屋です。)/ The reason (why) it happened is not known.(それが起こった理由は分かっていない。)/ This is the way (how) we fold paper into a crane. [This is how we fold paper into a crane.](こうして紙を折って鶴にします。)

(3)関係詞が省略される形容詞節:目的格の関係代名詞(whom, that, which)および関係副詞(when, whereなど)は省略することがあります。口語英語では、むしろ省略するのが普通です。関係詞を省略して、次の日本語を英語で言ってみてください。どれも、これまでに挙げた例文を少し変えるだけで出来ます。英文は(注2)を参照してください。

(a)私がタイで会った人たちは皆とても親切だった。(b)君がくれた本は面白くなかったよ。(c)あなたが話しかけた男の人は誰ですか。(d)これはこれまでに見た中で一番いい写真だ。(e)あれは私の母が生まれた家です。

(注1)whomという関係代名詞は、現代英語ではwho となるか、または省略するのが普通です。またその所有格whoseは、先行詞が人以外の動物や事物などにも用いることがあります。関係代名詞の例文を参照してください。

(注2)(a) The people I met in Thailand were all very kind. (b) The book you gave me wasn’t interesting. (c) Who’s the man you spoke to? (d) This is the best photo I ‘ve ever seen. (d) That’s the house my mother was born.