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「スポーツ番組」(2回目)
「スポーツ放送と音」
(1)前回(その11)で、スポーツ番組のことを書きましたら、個人的にコメントや要望を頂きました。そこで、(2回目)を書くことにしました。スポーツ放送と「音」というと、まず応援の仕方が問題になります。とにかく日本人の応援は「うるさい」の一言です。メジャー・リーグの応援では拍手がとても多い感じがします。日頃の不満やストレスをスポーツ観戦で発散できるなら、むしろ望ましいことではないか、という見解も分からないではありません。しかし、もっと静かに観戦したいという観客やテレビの視聴者もいることでしょう。

(2)「解説者の話がうるさい」という声もあります。今年の野球の日本シリーズなどでは、3人も4人もゲストがいて、まるでトーク番組のようになっていました。ここでも、「面白くなければテレビでない」という安易な方針が入り込んでいるようです。スポーツの“面白さ”は、高度な技術で真剣に勝負を争うところにあるわけで、ただガヤガヤ騒げばよいというものではないでしょう。テレビのプロデューサーにはもっと考えてもらいたいと思います。

(3)応援に様々な楽器を使うのも分からないではありません。昨年の南アフリカのサッカー・ワールドカップでは、とてもうるさい“ブブゼラ”という民族楽器での応援が話題になりましたが、ある国や地域の伝統的な応援方法というのは一概に反対できません。しかし、日本のプロ野球の応援は伝統的な、文化的な意味などほとんどないでしょう。東京ドームでは、午後10時を過ぎると、楽器での応援は自粛するようですが、騒音が問題ならば、もっと早く止めるべきです。千葉ロッテの応援は、観客が一斉に飛び上がって足踏みをしてすごい音を立てます。どこかの国のサッカー応援では観客席が崩れて大惨事になりましたが、日本の球場は大丈夫なのでしょうか。

(4)デジタル放送になったのならば、応援、解説、実況放送などの音を選択でき、音量も自由に制御できるようにしてもらいたいものです。スポーツファンというものは、自分のひいきするチームや選手が勝つと、何度でもその場面を見たいし、翌朝にはスポーツ新聞で確かめ、週刊誌でも読みたいと思う気持ちはわかります。でも、それはあくまでも個人の問題ですから、他のファンには選択の余地を残すような放送をしてもらいたいと思います。

(5)電気的な装置の“スピーカー”は、“拡声器”と言われるように、音を拡大して伝える装置です。例えば、一家の中で父親が猛烈な野球ファンで、大きな音でテレビを視聴していると、ずいぶん迷惑をする家族もいるのではないでしょうか。舅と嫁のような関係ですと、嫁は泣き寝入りせざるを得ないかも知れません。人間は我慢できない騒音のために体調を崩すことがあります。一家の安泰のためにも、テレビの音量には十分注意したいものです。(この回終り)