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英語文法の学習(3)

Author: 土屋澄男

これまでの動詞パタンの話と関係しますが、動詞をヘッドにしたコロケーションは多数あります。今回はそれらのいくつかを取り上げます。まずV+N のパタンからいきましょう。他動詞のあとに目的語の名詞が続くのは英語の述語形式の中で最も一般的なパタンですが、適切な動詞を選択して使用することは意外と日本人にとって習熟が難しいものです。「帽子をかぶる」、「眼鏡をかける」、「ネクタイをする」、「スーツを着る」、「靴下をはく」などは、動作を表す時はすべて ‘put on’ を使うことができますし、着用していることを表す時はすべて ‘wear’ ですますことができます。

You should put on your hat (glasses, tie, suit, socks, etc.)….

 He always wears a hat (glasses, a tie, a suit, socks, etc.)….

この場合は ‘put on’ と ‘wear’ の意味の違いを知っていれば簡単で、英語よりも日本語のほうが格段に難しく、日本語を学習する外国人は苦労することでしょう。しかしいつも英語のほうが簡単だとは言えません。次の日本語は英語ではどう表現するでしょうか。「作曲する」、「凧揚げする」、「テニスをする」、「入浴する」、「水泳をする」、「宿題をする」、「質問をする」、「決定する」、「自殺する」など。日本語の「する」という動詞は実に多くの動詞句を生み出します。これらは英語ではどのようになるでしょうか。

compose music ; fly a kite ; play tennis ; take a bath ; have a swim ; do one’s homework ; ask (pose) a question ; make a decision ; commit suicide, etc.

実にさまざまな動詞が登場します。このような、よく使われるV+Nの結合はコロケーションと呼んでよいものですが、学校の教科書にも出てくることはあっても、ばらばらに出てくるでしょう。しかし一つずつ切り離して覚えるよりも、このようにまとめてみると覚えやすくなります。こういうコロケーションを多く知っていると、英文を作るときにとても楽になります。

 次にbe動詞を取り上げましょう。be動詞は「である動詞」と呼ばれ、そのあとに補語となる名詞や形容詞が続くことは皆さんご存じの通りです。 ‘Mike is a student at Yale. He is cool and collected.’ などはおなじみの表現でしょう。ところで「be+形容詞(句)」は、そのあとに前置詞句が続いたり、to不定詞やthat節が続いたりして、多くのコロケーションを作ります。その場合、動詞句の意味の重点はbe動詞よりも形容詞にあり、「be+形容詞」でまるで一つの他動詞のような意味と働きをします。それらの例をいくつか見てみましょう。

They are afraid (ashamed, confident, envious, fond, proud, etc) of you. / They are afraid to fail. / They are confident to succeed. / They are afraid that they may lose the match. / They are confident that they will win the match. / They are proud that they have won the match.

このようなコロケーションを作ることのできる形容詞は限られていて、すべての形容詞がこのようなパタンを作るわけではありません。 そしてそれらは、OALDの動詞パタンでは、おそらくすべて「V+形容詞(句)」(動詞パタン6)に分類されるのでしょうが、形容詞のあとに前置詞句が続くか、to不定詞が続くか、that節が続くかで、形式的にはっきり区別できますので、それぞれを他と異なるパタンとして見ることもできます。少なくとも、OALDの「動詞パタン6」に、次のような3つの下位分類項目を付け加えることができると思います。それぞれに上記以外のコロケーションの例を2つ3つ挙げておきます。

「V+形容詞+前置詞句」:be angry at (about) ~, be anxious for (about) ~, be happy with (about) ~, etc.

「V+形容詞+to不定詞」: be able to ~, be likely to ~, be ready to ~, be willing to ~, etc.

「V+形容詞+that節:」:be delighted that ~, be pleased that ~, be surprised that ~, etc.

that節といえば、日常よく使われるコロケーションの一つに「V+that節」のパタンがあります。次のような言い方を知らずに英語は話せないでしょう。

I think (admit, believe, imagine, presume, propose, suggest, suppose, suspect, etc.) that ~

これらの使用に際しては、言うまでもなく、それぞれの意味の違いと実際場面での使い方を知らねばなりません。(To be continued.)