Archive for 4月 14th, 2014

(1)“武器輸出可能に”と言われると、「えっ!そんなことしていいの?」と問い返したくなります。しかし、“防衛装備移転三原則”などと言われると、「何、それ?」と考えてしまいます。このことは、4月12日(2014)の東京新聞が記事にしているのですが、私は“安倍内閣による言葉の誤魔化し”だと思います。先の私のブログ「日英ことばのエッセー(その5)」で、戦争中の大本営が、「“退却”を“転進”と誤魔化し、“全滅”を“玉砕”と美化して、国民の戦意を煽った」と書きました。安倍内閣は同じことをしようとしているのです。

(2)安倍首相は口先では、「野党の皆さんともよく話し合います」とか、「国民の皆さんにもご理解頂けるようにご説明します」と言いますが、実行はしないのです。いつも“閣議決定をした”という報道ばかりです。たまに行う記者会見では、弁解がましい言辞ばかりです。3月には、人気テレビ番組の“笑っていいとも”にまで出演して、庶民の味方のようなふりをしましたが、腹の中では、衆参両方で安定多数を占めていますから、「何をやっても大丈夫」と思っているのでしょう。休日にはゴルフ三昧です。

(3)そこへきて野党のほうもだらしないことこの上無しの状態です。“みんなの党”の渡辺代表などは、猪瀬元都知事による直近の例があるのに、それを上回る借金をして辞任に追い込まれました。「前例から何も学べないような人物は、政治家になるな!」と叫びたくなります。選挙にお金がかかるのは確かなようですが、その点を少しでも改革しようとするのが野党の重要な役目だと私は思うのです。

(4)渡辺元代表は、辞任の際の記者会見で、「皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と述べましたが、これは誰に向かって言っていたのでしょうか? 私は国民の一人として、「迷惑をかけられたとは少しも思っていませんでした。彼が党員に、「金を貸してくれ」と頼んで借金をしたのであれば、「迷惑をかけた」と党員に謝る理由はあるでしょう。そういう状況も分からないようなボンクラ人間で、よく党代表になれたものです。これでは党員たちもボンクラだったと思わざるを得ません。

(5)ところで、最初の言葉の問題に戻りますが、安倍内閣は、「武器輸出」を「防衛装備移転3原則」と言い換えて、武器輸出をしようとしています。また、「平和主義を通す」と言うべきところを「積極的平和主義」とか、「集団自衛権」などと言って、「攻められたらやり返す」方針を打ち出して、近隣諸国を刺激しています。中国や北朝鮮の挑発は危険性を孕んでいることは確かですが、安倍首相が、「戦後レジームの見直し」などと言うものですから、中国や韓国などは、「それならこっちも見直すぞ」とばかり、以前に解決済みのことを蒸し返してきました。“従軍慰安婦問題”や“竹島問題”はその例です。

(6)アメリカは長い“冷戦時代”を経験していますし、かつての“ソ連邦”のような独裁国家のやり方を知っていますから、対応の仕方は極めて慎重です。安倍首相の靖国参拝が、中国や韓国を刺激することを予期していたから、「失望させられた (be disappointed) と言ったのだと思います。“KY”(空気が読めない)は、流行語にもなりましたが、安倍首相は正に“KY”の典型です。

(7)オバマ大統領も2期目に入り、目指す社会保障問題は必ずしも国民の理解を得られていませんから、長年の同盟国ではあっても、安心は出来ません。そういう現状を踏まえて、あらゆる国と交渉しなければならないのが、これからの外交課題です。初対面の韓国大統領に、片言の韓国語で挨拶をするといった感覚は私には分かりません。すべてに軽佻浮薄で危険な安倍首相には、すぐにでも辞めて欲しいと私は思います。(この回終り)