Archive for 6月 27th, 2014

(1)経済開発協力機構(OECD)が、日本の主に中学校教員の実労時間について報道したために、6月25日頃の新聞各紙は、大きく取り上げていました。新聞によって問題点の取り上げ方は違うようですが、中学校の教員構成では、加盟34の国の女性教員は68%であるのに、日本の中学校では39%だとのことです。OECDに指摘されるまでもなく、日本の女性差別、女性蔑視は百年以上も延々と続いているのです。それは何故でしょうか?

(2)日本は徳川時代の長い封建制度から明治維新(これを何年とするかは諸説があります)を迎えて、欧米の社会制度を取り入れたように見えても、中味まで封建制から脱したわけではなかったのです。そう思えば、最近の東京都議会における自民党議員による“野次騒ぎ”も、起こるべくして起こったと言えるでしょう。しかも、自民党都議たちは、多数を拠り所に、“トカゲのしっぽ切り”(広辞苑にあります)で幕を閉じてしまいましたから、今後も本質的な解決など望むべくもありません。

(3)日本人は何か権力を与えられると、それを“笠に着て威張る”という悪習があります。東京オリンピック・パラリンピック組織委委員長の森 喜朗(元首相)などはその典型で、4月にTBSラジオの番組に出演した時には、“君たち若い者は知らんだろうが…”と口癖のように繰り返していました。若い人たちが昔のことを知らないのは当たり前で、だからこそ年配者は分かるようにじっくりと話して聞かせる必要があるのだと思います。

(4)私は今でも“東京五輪返上論”(前回のブログ)で主張した見解を変えていませんが、森元総理のような人物が委員長をしているようでは、無理難題を押し通して、失言や環境破壊を繰り返すであろうと心配です。しかも、安倍首相の後ろ盾があれば、ご本人は自省などするつもりは毛頭ないと考えてよいでしょう。舛添知事は及び腰ながら、関連施設の見直しを提言しましたが、石原環境大臣は放射能対策で、“結局は金目でしょう”と言ってしまい、謝罪して発言を取り消しました。本当は謝罪や取り消しで済むような問題ではないと思います。

(5)安倍首相は、6月20日に記者会見をしましたが、「景気回復の恩恵を津々浦々に行きわたらせるつもりです」といった趣旨のもので、具体性は何もありませんでした。景気の良かった点だけを強調して、地方行政をどうするかなどの具体策は何もありませんでした。これは安倍首相の常套手段ですが、国民の知りたいのは“覚悟”や“決意”ではなく、具体的な対策です。

(6)例えば、認知症になった年寄りが、踏切から線路の方へと歩いて行ってしまって事故になると、何時間もその線が不通になって、鉄道会社は甚大な損害を受けます。認知症の患者を抱えた家族は、日頃から肩身が狭い思いをしているのに、事故を起こせば、何千万円という賠償金を要求される場合があるそうです。こういう老人をどのように看護していくかは、直接にはそれぞれの自治体の問題だと思います。

(7)しかしながら、財政の乏しい地方の行政には、とても対応が難しい問題です。労働者の移動で人口が増えているのは首都圏の一部であって、人口が減少している地方都市にはとても対応するだけの余裕がないと言われています。私が、安倍首相の記者会見には“具体性が無い”と思ったのはこういう問題が頭を離れないからです。“おごる平家は久しからず”と言われたように、“おごる自民党久しからず”が、一日も早く実現することを願わずにはいられない気持ちです。(この回終り)