Archive for 3月 24th, 2015

(1)ある処に、AとBという若者がいました。二人は二十歳台で、血気盛んなせいか、会うと殴り合いの喧嘩を始めるのでした。しかし、もうそろそろ30歳になるという頃、「お互いにに喧嘩は止めようではないか」ということになりました。ところが、Aが、「しかし、3日前にお前に殴られた額の傷はまだ痛いぞ」と言うと、Bは、「そんなことを言うなら、お前に最後に殴られた頭のこぶはまだ残っているぞ」と言い出して、前と同じような大喧嘩になってしまいました。

(2)今年の初めに安倍首相は、「日本人ジャーナリストの命が危ない」という情報を聞くとすぐに、「テロには絶対屈しない」と発言しました。これは、「お前たちはテロリストだから、交渉はしない」と宣言したようなものです。つまり、上記のA、とBの場合と同じで、交渉しようという意図があるのだったら、言うべきでないことをまず言ってしまったことになります。

(3)数は少ないですが、欧米では“人質を取り戻した実例”があったようです(帰国できても様々な難問が待っていて安心は出来ません)。もっとも、“イスラム国”を名乗る過激派のようなグループには、どんな説得も効き目はないでしょうが、「今後は、日本人一人一人を標的にする」とまで言わせてしまったのはまずいと私は思います。いずれは分かることなのですから、安倍首相は交渉をする気があったのであれば、日本国民には「今は何も言えない」という態度を通すべきだったのです。

(4)安倍首相の言動には、「自分の手柄にしたい」といった意図が読めるので、とても危険です。北朝鮮が拉致した日本人のことを調べるのに、“特別委員会を設置した”というだけで、規制を一部緩和したりしました。独裁国家ですから、拉致した日本人のことなどよく分かっているはずです。“安倍首相は交渉の下手な人物”だと思われているでしょう。

(5)消費税については、暮れの選挙で大勝したことに自信を得て、「1年半後には景気の条件を考慮せずに10%に上げる」と語りました。これでは、国民はますます将来が心配になって、お金を使わなくなるでしょう。北欧諸国の人たちが、20%にもなる消費税を気にせず買物をするのは、老後の生活が保障されているからだと言われています。

(6)国会の議事進行方法は何年経っても改善されません。狭い委員会室に大勢の議員や参考人を詰め込んで、回答する場合はまるで満員電車で出口を目指すように、時間をかけて回答者席にたどり着きます。しかも、あらかじめ提出されている質問以外は受け付けない原則になっています。わざと質問を繰り返して時間稼ぎをする発言者も少なくありません。その悪例は、黒田日銀総裁とNHK の籾井会長です。いずれも安倍首相の人選でその職に就いた人たちです。安倍首相の任命責任は重いと思います。(この回終り)